「旗当番(旗振り当番)」には、「児童の交通事故を防止する」という大切な役割があります。
しかし、正しいやり方が分からず困ったことがある方も多いでしょう。
私もそうでした。
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そこで先日、自治体主催の「旗振り講習会」を受講してきました。
今回は、講習会の話や経験をもとに、「旗当番が怖い」「やり方が分からない」とう方へ、旗当番の役割や、安全な立ち位置などをご紹介します。
旗当番とは
![旗当番とは](https://hikari-work.com/wp-content/uploads/2022/09/2367725_s.jpg)
そもそも旗当番とは、小学生の登下校時に横断歩道などに立ち、子供が安全に道路を渡れるように横断旗を振る係のことです。
どの組織が運営しているかは、学校ごとに異なります。
例えば、私の学校では保護者のボランティア活動として行っていますが、PTA主導の学校や町内会(子供会)主導の学校もあります。
また、旗当番が回ってくる頻度や細かいルールも学校により様々です。
しかし、どこの学校でも旗当番の役割は以下の通りでしょう。
- 児童の登下校中の交通事故を防ぐ
- 児童に交通ルールを教える
特に低学年の児童は、まだ交通ルールについて理解していないこともあります。
- 点字ブロックの内側で待つ
- 曲がってくる車に気を付ける
- 道を渡る時は車から見えるように手を挙げる
など、余裕のある方は、ぜひ声をかけて教えてあげてくださいね。
旗当番のやり方
![旗当番のやり方](https://hikari-work.com/wp-content/uploads/2022/09/24462204_s.jpg)
では、旗当番のやり方を具体的に確認しましょう。
服装
まずは服装です。
- 明るい色の服装
- かかとの低い靴
- 雨の時はレインコート
車から見やすいように、なるべく明るい色の服装を心がけると良いでしょう。
また、咄嗟のことにも動けるように、ヒールの高い靴は避けます。
雨の日は傘を持つと危ないので、両手が空くレインコートがベストです。
旗当番中の立ち位置
旗当番中に立つ位置は
- 車道に出ない
- 車からよく見える
- 通行の邪魔にならない
以上のことに気を付けて決めます。
大切なのは、旗当番も車道に出ないこと。歩道から横断旗を上げて自動車に合図を送るようにすると安全です。
車から見えづらいと危ないので、看板や電柱の影になる場所は避けましょう。
また、スペースがある場合は、児童以外の歩行者や自転車の邪魔にならない場所を探してみてくださいね。
横断旗の使い方
横断旗の基本的な使い方も確認しておきましょう。
児童を待たせる時
![児童を待たせる時の横断旗](https://hikari-work.com/wp-content/uploads/2022/09/1683699-300x225.jpg)
旗を地面と水平に持ち、児童が飛び出さないようにします。
車道ギリギリの場所で待つのは危ないので、少し後ろで待たせるようにしましょう。
車に止まってもらう時
![車に止まってもらう時の横断旗](https://hikari-work.com/wp-content/uploads/2022/09/1683701-300x225.jpg)
児童にぶつからないように気をつけながら、旗を頭上に上げ、止まってもらう車に合図を送ります。
車はすぐに止まれないので、余裕をもって行いましょう。
この時、旗を持っていない方の手で横断歩道をふさぎ、児童が飛び出さないようにします。
児童を横断させる時
![児童を横断させる時の横断旗](https://hikari-work.com/wp-content/uploads/2022/09/1683706-300x225.jpg)
車が止まってくれたら、再度左右の安全を確認し、旗を道路に出して児童を渡らせます。
この時も車道に出ないことが原則です。
やむを得ず車道に出る場合は、すり抜けてくる自転車やバイクに気を付けましょう。
児童が横断し終わった時
児童が渡りきったら、旗を持っていない方の手で横断歩道をふさぎ、後続の児童を止めます。
続いて旗を地面と水平に戻します。
突然旗を戻すと児童にぶつかる恐れがあるので、旗を一度頭上に上げてから戻すようにしましょう。
止まってくれた車には、会釈するなど感謝の気持ちを伝えられると良いですね。
旗当番中の注意事項
![旗当番中の注意事項](https://hikari-work.com/wp-content/uploads/2022/09/24087659_s.jpg)
旗当番を安全に行うための注意事項です。意識しながら活動してみてくださいね。
慌てない
車を長く待たせたり、待機する児童の列が長くなったりすると、焦ってしまいますね。
しかし、どんな時も「安全第一」です。
慌てずに、自信をもって行動しましょう。
自分の身も守る
旗当番は児童の安全を守る活動ですが、同時に自分の身も守ってくださいね。
安全な場所で無理なく活動しましょう。
また、乳児や幼児を現場に連れて行かないことも原則です。
分かりやすく、はっきり動作する
横断旗を使い慣れていないと、不安から動作が小さくなってしまうことがあります。
しかし、中途半端な動作は大変危険です。
車の運転手から見ても分かりやすいよう、大きくはっきりと行いましょう。
車に指示を出さない
横断旗には車を止める強制力はないので、無理に止めないようにします。
また、運転手に発進の指示を出すこともやめましょう。
トラブルに発展することもあります。
まとめ
旗当番には、児童の登下校中の交通事故を防ぐという役割の他、児童に交通ルールを教えるという役割もあります。
安全に活動するために、立ち位置や横断旗の使い方をチェックしておきましょう。
「旗振り講習会」は様々な地域で行われています。興味のある方は検索してみてくださいね。