「スポーツチャンバラ」というスポーツをご存じですか?
スポーツチャンバラは、日本で昔から遊ばれている「チャンバラごっこ」をスポーツとしておこないます。
性別・年齢関係なく、誰でも楽しめる点が魅力です。様々な力が身につくので、子どもの習い事としてもおすすめですよ。
今回は、スポーツチャンバラについてご紹介します。
スポーツチャンバラとは
スポーツチャンバラとは、日本で古くから遊ばれている「チャンバラごっこ」と護身術を合体させたスポーツです。「スポチャン」の愛称で親しまれ、今では世界大会も行われています。
誰でも安全に楽しむことができる工夫がされているところが最大の魅力でしょう。
例えば、ルールは「相手の体のどこでも良いので、十分な威力で剣で叩く(斬る)と一本」という分かりやすいものです。
また、競技で使う防具と武器は、安全面が十分配慮されています。
防具として使われるのは「スポチャン面」と呼ばれるフェイスガードです。万が一の負傷も予防できます。
そして、武器として使うのは「エアーソフト剣」です。
エアーポンプで空気を入れた剣なので、当たりが柔らかく安全に使えます。
また、得物の種類が多いのも特徴です。短刀(全長45cm)、小太刀(60cm)、長剣(100cm)の他、棒や槍もあります。そのため、小太刀vs長剣などのハンデをつければ、子どもvs大人の対戦も楽しむことができます。
このように、スポーツチャンバラは老若男女、体力差や年齢差を気にせずに楽しむことを大切にしている競技です。
スポーツチャンバラで身につく力とは
スポーツチャンバラは、楽しいだけでなく
- 礼儀作法
- 基礎体力
- 集中力
が身につきます。
礼儀作法
スポーツチャンバラは、「小太刀護身道」と呼ばれる武道を起源としています。そのため、礼儀作法も重要視してる競技です。
試合の前後や道場への入室・退室の際には、しっかり礼をします。先生や対戦相手、また使わせていただく道場に対して、「お願いします」という敬意、「ありがとうございました」という感謝を表すためです。
道場での稽古を通して一定の礼儀作法を身につけることができます。
基礎体力
日々の練習を通して、基礎体力もつきます。
自分が叩かれないように避ける動きも必要なため、全身運動も自然と行っています。体の使い方も身につくでしょう。
集中力
スポーツチャンバラの試合では、相手の動きを見ながら一瞬の隙をつき、勝負が決まります。
そのため、試合の間は集中し続けることが必要です。集中力が鍛えられるでしょう。
大会や段級審査にチャレンジしよう
スポーツチャンバラでは、全日本選手権や世界選手権が行われています。その他、幼年選手権やレディース選手権なども開催されており、老若男女問わず大会を目指せる競技です。
また、級や段の審査もあります。「基本動作」と呼ばれる形と、試合によって合否が決まるものです。スポーツチャンバラの昇級・昇段審査では、「単に”試合に強いから”与えられるものではなく、この”道”を修行していく深さを確認するもの」としており、誰にでも昇級・昇段の可能性があります。
目標を持ったり、結果が出たりすると、やる気につながりますね。自信もつくはずです。
どんどんチャレンジしましょう!
体験談
私自身が小学生の頃、弟と一緒に習っていました。
体を動かす習い事を気軽に始められると聞き、体験に参加したのがきっかけです。それまでスポーツを習った経験はありませんでしたが、ルールが簡単なことと、ソフト剣が痛くなかったことで、楽しく参加できた記憶があります。
入会してすぐに、全国大会がありましたが、私は自信がなく参加を見送りました。
弟は参加し、その結果、ある種目で入賞できました。私もチャレンジすれば良かったな、と後悔したことを覚えています。
とは言え、毎週の練習はとても楽しかったです。真剣を扱わせてもらったこともあります。
楽しく、貴重な経験ができました。
まとめ:楽しく成長できるスポーツチャンバラは習い事におすすめ
スポーツチャンバラは、年齢、性別に関係なく、楽しく体を動かしたい方におすすめの習い事です。
基礎体力だけでなく、礼儀作法や集中力も身につきます。
また、大会や昇級審査も、誰にでも結果を出すチャンスがあります。チャレンジしてみてはいかがでしょうか。